旅をする木

没後20年ということで、
様々な特集やイベントが組まれている星野道夫。
アラスカの写真家としてしか知らなかった人が
私の大好きな作家となったきっかけは、
主人の持ち帰った「コヨーテ」だった。
最新号でも写真とともに心に染み入るエッセイが楽しめる。

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今回「ブルータス」は追悼集になっていて、
親交のあった人たちが彼らの愛する星野道夫を語っている。
星野本人の写真も多数掲載されていて興味深い。

面白かったのは、
手作りの写真集をもらったが表紙がムースの皮をいぶしたもので、
部屋中が煙り臭くて手放してしまったというNG編集者の話。
思い入れが過ぎて空回りだったんだな〜


「旅をする木」を初めて読んで、
いつもそばに置いておきたい一冊になった。
すでに33刷り!
みんなそう思っているに違いない。

「子どもの頃に見た風景がずっと心に残ることがある。
いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、
いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることが
きっとあるような気がする。」


息苦しさを感じるとき、
無性に星野道夫の文章に逃げ込みたくなる。




「アラスカの自然を旅していると、
たとえ出合わなくても、
いつもどこかにクマの存在を意識する。
今の世の中でそれは何と贅沢なことなのだろう。
クマの存在が、
人間が忘れている生物としての緊張感を呼び起こしてくれるからだ。
もしこの土地からクマが消え、
野営の夜、何も怖れずに眠ることができたなら、
それは何とつまらぬ自然なのだろう。」


そう綴ってから何年か後に、
カムチャッカでヒグマに襲われる。
あれから20年が経った。


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久しぶりの根津美術館。


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雨上がりの庭が何とも言えず落ち着いた。





おみやげ
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by brighten-s | 2016-08-27 16:17 | | Comments(2)
Commented at 2016-08-28 15:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by brighten-s at 2016-08-29 17:18
*鍵コメさん、コメントありがとうございます。
どういたしまして。お疲れ様でした。
美術館、お母さんが⁈ そうなのかも!
美術館に行くと落ち着くんです。
お母さんに私の絵を描いてもらいたかったと、
それが心残りなんですよ。
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